【要約】ヤバい集中力〜仕事効率が爆発的に上がる方法〜

√こんな人に読んでもらいたい

・集中力がない

・作業が人より遅い

・もっと仕事ができる人間になりたい

と言う悩みをお持ちの方に対して

 

√この本を読むことで

やばい集中力が身につき仕事効率が上がる

書籍となっております

 

著者のプロフィール

著者:鈴木祐

 

1976年生まれ、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける。自身のブログ「パレオな男」で心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介し続け、月間250万PVを達成。近年はヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方などを伝える講演なども行っている。著書に『最高の体調』(クロスメディア・パブリッシング)、『ヤバい集中力』(SBクリエイティブ)他多数。

 

その他の著書

本の概要

この記事を読んでいる皆さんは

集中力がなくてなんとかしたいと思っている方が多いですよね

 

タイトル通りこの書籍を読むことで

やばい集中力が身に付き仕事効率が上がる書籍となっています

 

その理由は

  • 集中力の仕組みを知れる
  • 人間の本能と理性が知れる
  • 休むことで集中力が上がる理由を知れる

集中力の仕組み

この本では集中力を上げるために「本能と理性」非常に重要視しています

そして本能を獣、理性を調教師と例えて話が進んでいきます

 

やばい集中力を身に付けるためには

本能のまま好きに動くもの獣を

理性と言う調教師がどうにかして操ろう

そんなイメージが集中力の仕組みになっています

 

例えば勉強しようと思ってテキストを開くけど

ついついスマホ見てしまったり、メールをチェックし始めてしまったり

そんなことをしていたら30分が過ぎてしまった

 

結局気分が乗らなくてなかなか勉強が進まないと言うことがありますよね

 

こういった時は集中力がない代表例です

 

では獣と言う本能を調教師が抑え込むためにはどうしたらいいのか?

そこが気になるところだと思います

 

この本を読んで、 調教師側の目線になりやばい集中力を身に付けることができる方法を抜粋して解説をしたいと思います

獣と調教師(本能と理性)

2011年、20歳のイギリス人男性がコンピューターゲームのプレイ中に意識を失い

そのまま命を落としました

 

セーブデータの記録によれば、男性のプレイタイムは12時間超

 

長い間同じ姿勢でゲームを続けたせいで

体内の水分が減り固まった血液が心臓から肺動脈に詰まった結果のショック死でした

 

この現象は悪い意味でやばい集中力が働いた結果ではないでしょうか?

 

この集中力を仕事や自分のスキルアップのために使えたらすごいですよね

 

じゃあなぜそれだけなの集中ができるのか?

 

ここまで集中できた要因は

「報酬の予感」があったからだと思われます

 

この報酬の予感は獣が最も強く反応するもの

 

例えばスロットマシンをプレイするときに

当たりそうな演出が出た時は、獣が最大のパワーを発揮します

 

その結果スロットマシンを止めることができなくなって最悪の場合依存症になる

 

この報酬の予感を自己管理下におけるかどうかが非常に重要になります

 

そのためには

  • 役立つ報酬の予感を増やす
  • 役立たない報酬の予感を減らす

 

役立つ報酬を増やす

カートン大学の教授は、学生を対象にした複数の研究により、集中力をキープできない人にありがちな二大要素を特定しました

 

  • 不毛タスク
  • 難易度エラー

不毛タスク

不毛タスクは

「この作業は何のためにやっているんだろう」

「この仕事で何が得られるのだろう」

をまず感じてしまうようなタスクのことです

 

仕事の内容が複雑化する現代社会では

意味を感じながら働けている人は少数派です

 

やりがいを感じながら仕事に取り組める人の数は

全労働者の31%しかいないと言う結果が出ています

 

目的がわからないまま時間だけが過ぎる会議

具体的なプロジェクトに関わらない決済

どんな意味があるのかはっきりしない書類仕事

これが続けば、誰でもモチベーションを失うのは当然です

難易度エラー

難易度エラーは難しさが自分の能力に適しているかどうかを問題にしています

 

例えば面白いゲームほどステージをクリアするごとに少しずつ難易度が上がっていくものですよね

 

ゲームを始めていきなりラスボスの敵が出てきたらめった打ちできませんし

逆にいつまでもスライムして出てこないRPGなど遊びたくないですよね

 

コロンビア大学の2016年の研究では被験者にスペイン語の単語を覚えるように指示して

その際に問題の難易度を

  • 難しい
  • 何とか解けそう
  • 簡単

の3パターンに分けます

 

その上で、さらに勉強中の集中力レベルを測定したところ

結果は何とか解けそうな単語を学んだグループがトップ

 

難しい単語を学んだグループが2番手で

集中力が最も下がったのは簡単な単語を学んだグループ

 

この結果から作業の難易度が高すぎても低すぎても

僕たちの集中力が下がってしまうと言うことです

 

違った難易度の助けに出くわすと、獣は次のような反応します

難しすぎる場合は頑張っても報酬が得られなそうにないから放っておこう

優しすぎる場合はいつでも報酬が得られるからほっておこう

 

どっちにしてもやる気をなくし結果的に集中力は下がってしまいます

調教師の教育

調教師の能力を生かすにあたり

ここでは物語について考えていきます

 

急に話が飛んだように思われるかもしれませんが

実は物語こそ調教師が使える最強の武器だからです

 

ここで言う物語とは、自己像です

 

自分のアイデンティティーを守り抜くことができれば

獣を抑えることができます

 

要するにこれが集中力にとって欠かせない働きを持つのです

 

例えば

あなたは仕事に必要な本を読み込んでいましたが

内容が難しいせいで少しでも気を抜くと集中力が切れてしまいそうになってしまいます

 

しかしそのたびにあなたは「頑張って読み続けないと!」と気合を入れ直し

何とか最後まで本を読み過ごすことができました

 

素晴らしいことですが、一方で

あなたが依然として自分のことを

「がんばりさえすれば本を読みとする人間なのだ」と

無意識に定義しているのも事実です

 

この考えでは集中力が切れるたびに着物に努力を教える羽目になり長期的には失敗に終わる可能性が高くなります

 

しかしここであなたが

「私は読書家なのだ」

と自己を定義していた場合は自体は変わります

 

もし集中が続かなそうな状況に襲われていたとしても

反射的に「読書家」と言う自己像を守ろうとする意識が働き

この内容にも意識を戻す確率が自然に上がるからです

 

だからここで目指すのは自己像の再定義です

 

自己像を再定義するにあたり必要なことが2つあります

  1. 集中力アップに役立つ物語を作る
  2. 物語に沿った行動を続けて獣を説得する

物語を作る方法

自己像の再定義をするに必要な物語を作る方法は5つ

簡単に紹介していきます

ステレオタイピング

有能な人がイメージしてパフォーマンスアップを狙う方法です

 

例えばプレゼン前にスティーブ・ジョブズをイメージすることで

自分はスティーブ・ジョブズなのだと思い込み

プレゼンがうまくいく

 

といったような方法です

ジョブチェンジング

自分に新たな肩書をつけるやり方です

 

アメリカの病院を対象にしたある研究では

仕事へのやる気に欠けている清掃スタッフへ肩書きを与えました

 

その肩書きとか「病院のアンバサダー」

 

すると、スタッフのモチベーションは一夜にして激変

 

みんな以前より清掃に集中して取り組み始め

かつての夜中まで汚れていた床やトイレが夕方にはピカピカになったと言う結果が出ました

 

自分は何者なのか?

肩書をつけることで仕事へのアプローチが変わり

結果として集中力にも変化が出るようです

指示的セルフトーク

セルフトーク、いわゆる独り言です

 

例えば仕事であれば

「もっと楽をするために他のリソースを使えないのか?」

途中に自分に対して指示を出すような独り言喋る方法です

VIA SMART

自分が生まれ持つ強みを活かす事がこの方法です

VIA SMART無料診断

これはポジティブ心理学のデータに基づいて作られたテストで

あなたが生まれ持つ強みを診断してくれます

 

URLからリンクに入りすべての質問に答えると

好奇心や思考力などあなたの持つ強みのトップファイブが表示されるので

その中から最も気になったものを1つだけ選んで強みを活かしていきましょう

ピアプレッシャー

これは今回紹介した中では1番効果を持つ方法です

 

それはできる人に近づくことです

 

自分がなりたい目標に近い人間に近づき

行動をまねることで生産性が上がると言う方法です

 

 

 

獣を説得する

自分の集中力を上げるために必要な物語を作る方法について5つ紹介いたしました

 

5つの物語を作る方法を実践して

物語に沿った行動を続けて獣を説得する必要があります

 

つまりこの物語を使って調教師が獣を押さえ込む必要があるんですよね

 

例えばステレオタイピングであれば

スティーブジョブスをイメージしてプレゼン前の緊張を吹き飛ばす

 

ピアプレッシャーを使うのであれば

自分の周りの優秀な人に近づきその行動を真似て

自分まで成長させる!

 

そうすることでやばい集中力を身に付けることができます

休むことで集中力が上がる

集中力が長く保てる人というのは休むことが上手い人が多いですね

 

なぜだか集中力を発揮することができないと言う人たちはこんな特徴があります

  • 集中力を追い求めすぎ
  • 集中力がない自分を責めすぎる

 

どう頑張っても集中できなくて

何とかして集中力を戻そうとするけどうまくいかず

なかなか仕事が進まないと言う人もいるでしょう

 

そういった人たちは一旦集中力をあきらめるというのも1つの手だと思います

 

集中力が高く保てる優秀な人と言うのは

集中力が続かない時、上手に休むことができていると言う共通点があります

 

休むことが必要な理由についてこんな研究結果があります

 

週に30時間より多く働く人は認知機能にネガティブな影響が出ると言われています

 

女性は平均週に22時間から27時間

男性は平均週に25時間から30時間

がベストだと言われています

 

50時間から60時間 以上働く人は記憶力の低下や集中力の低下が起こると言われています

 

ただ1日8時間の仕事を週に5回行ったら合計40時間ですよね

 

なのでこれを求めるのは正直難しいんです

 

だから正しく休む方法を実践する必要があります

 

科学的に正しく休む方法

マイクロブレイク

マイクロブレイクは数十秒から数分の休憩を細かく取る方法の1つです

 

もっと長く休めるならそれに越したことありませんが

どうしても長時間の休憩が取れない時ってありますよね

 

そんな時に役立つ方法です

 

ある研究では被験者にPCのモニターを見つめ続ける作業を指示し

その間にたった40秒だけ花と緑が写し出された自然の写真を見せたところ

作業の集中力が高いレベルで維持される

タスクのエラー率も大きく減ったと言う結果が出てます

 

次回休憩時間に花と緑が写し出された写真を見る事で

集中力を高く維持することができると言う方法ですね

 

タスクブレイク

休憩が下手な人にありがちなのが

作業を止めて休んだ途端に獣が暴走し始めてしまうケースです

 

ちょっと5分だと思って手を出したスマホのゲームにのめり込んでしまって

気づいたら30分が過ぎて仕事のやる気をなくなってしまうと言うパタンです

 

こういったことに心当たりがある方は

このタスクブレイクを実施してみてください

 

重要で難しい仕事の合間に

簡単なタスクをこなしてみると言う方法です

 

簡単なタスクには一時的に脳の回転率を落とす作用があります

 

簡単なタスクをこなすことで調教師の疲れを癒すことができて

作業へのモチベーションを保つことができます

 

まとめ

√こんな人に読んでもらいたい

・ 集中力がない

・作業が人より遅い

・もっと仕事ができる人間になりたい

と言う悩みをお持ちの方に対して

 

やばい集中力が身につき仕事効率が上がる

書籍を紹介させていただきました

 

この書籍では集中力を脅かす本能を獣、 理性を調教師と例え話が進んでいきます

 

僕はこの本を読んで本能をいかに上手に抑えることができるかが集中力を身に付けるカギだと思いました

 

調教師の力を最大限に発揮するための方法がたくさんあって

いくつか自分にできる方法を実践してみることで

仕事中の集中力を高く維持することができると思います

 

-書評
-