電子書籍とは?メリットから選び方まで完全ガイド!

2024年8月10日

本を読むことで新しい知識を得たり、楽しい時間を過ごしたりできます。しかし、紙の本は保管に場所を取り、持ち運びに不便さを感じることが多いです。紙の本の問題を解決するのが、電子書籍です。

この記事では、電子書籍の基本情報やメリット、デメリット、電子書籍の読み方、管理方法について解説します。記事の後半では紙の本と電子書籍の使い分けや、電子書籍の将来について触れているので、最後までご覧ください。

記事を読めば、読書時間がより豊かに、より便利になります。

電子書籍とはデータ化された本

電子書籍とはデータ化された本

電子書籍は物理的な紙を使わずに、デジタルデータとして存在しています。インターネットを通じて購入したり、ダウンロードしたりできるので、多くの人々が活用中です。

電子書籍は電子リーダーやパソコン、スマートフォンなどのモバイルデバイスで読めます。自分に合った読書の方法にカスタマイズが可能で、好きな文字サイズやフォントに変更できます。電子書籍は紙の本にはない便利さが特徴です。

電子書籍の歴史と発展

電子書籍は多くの人にとって日常生活の一部となりつつあります。電子書籍の歴史は1971年に始まり、以下のように発展してきました。

1971年
プロジェクト・グーテンベルクが立ち上がり、世界初の電子書籍が誕生しています。
1990年代
ソニーがポータブルデータ形式(PDF)を発表します。1998年にはソニーが電子書籍リーダー「リブリエ」を発売し、デジタルで読書する文化を広めるきっかけを作りました。
2000年代
Amazon KindleやBarnes & Noble Nookといったeリーダーが市場に登場します。電子書籍の普及が加速しました。
2010年代
スマートフォンやタブレットの普及により、電子書籍市場は拡大します。電子書籍は従来の出版業界に大きな変革をもたらし、作家がセルフパブリッシング(自主出版)を簡単に行えるようになりました。しかし、デジタル著作権管理(DRM)という新しい法的な課題も登場しています。
2020年
COVID-19パンデミックが発生しました。家で過ごす時間が増えたことからデジタルメディアへの関心が高まり、電子書籍市場がさらなる追い風を受けています。

電子書籍にはEPUBやMOBI、AZWなど多様なフォーマットがあります。オンライン書店や図書館での貸出サービスの普及も進み、オーディオブックとしての電子書籍も人気です。電子書籍はこれからも進化し、多くの人々の読書習慣に変化をもたらし続けます。

電子書籍のメリットとデメリット

電子書籍のメリットとデメリット

電子書籍は多くのメリットがありますが、デメリットもあります。電子書籍のメリットとデメリットを理解し、個々の読書スタイルや好みに合わせて、利用するかどうかを決めることが大切です。

電子書籍のメリット

電子書籍の普及により、読書のスタイルが大きく変わりました。電子書籍には以下のメリットがあるため、多くの人々に選ばれています。

  • 多数の書籍を持ち運びやすい
  • 物理的なスペースを必要としない
  • 即時にダウンロードできる
  • 紙の本に比べて価格が安い
  • 文字サイズやフォントの調整ができる
  • 簡単にハイライトやメモができる
  • 紙を消費しないため自然環境に優しい
  • 検索機能で重要な内容をすぐに見つけられる
  • 他の人から何を読んでいるかわかりにくい

一部の電子書籍では、音声読み上げ機能があり、目が疲れているときや移動中にも便利です。
» 電子書籍のメリットと活用術・紙の本との違い

電子書籍のデメリット

電子書籍のデメリットは、本を所有していると実感しにくいことです。長時間画面を見ることによる目の疲れや、ブルーライトによる睡眠への悪影響も問題視されています。電子書籍を読むにはバッテリー駆動のデバイスが必要で、電源がなければ読めません。

フォーマットの互換性の問題で、他のデバイスで読めない場合もあります。電子書籍は保管スペースを取りませんが、ファイルの損失リスクが懸念されます。使用する電子書籍リーダーやアプリによって使い勝手が異なるため、自分に合ったものを見つけましょう。

紙の本とは異なり、電子書籍の貸し出しや再販は難しく、所有権の概念も複雑です。専用リーダーの購入コストや、電子版で提供されていない書籍があるため、選べる本にも限りがあります。

電子書籍を読む方法

電子書籍を読む方法

電子書籍を楽しむ方法は、以下のとおりです。

  • 電子書籍の専用デバイスで読む
  • スマートフォンやタブレットで読む
  • パソコンで読む

電子書籍を読む方法は多くあるため、特徴や好みに合わせて選択しましょう。

電子書籍の専用デバイスで読む

電子書籍の専用デバイスは目に優しいディスプレイを採用しているため、長時間の読書でも目の疲れが少ないことが特徴です。バッテリーは一度の充電で数週間持続するため、外出時や旅行中でも安心して使えます。

インターネットに接続すれば、スマートフォンやパソコンを使わずに直接電子書籍の購入やダウンロードが可能です。軽量でコンパクトなデザインが多く、屋外での使用にも適しています。

文字サイズやフォントをカスタマイズでき、自分の好みに合わせて調整できます。多くの書籍を一台のデバイスに保存できるため、多くの本を持ち運ぶ必要がありません。電子書籍の専用デバイスの代表的なブランドにはAmazonのKindleや楽天のKoboがあります。

スマートフォンやタブレットで読む

スマートフォンやタブレットで読む

スマートフォンやタブレットで電子書籍を読むことが可能です。電子書籍アプリをインストールすると、タッチスクリーン操作による直感的なページめくりができます。フォントサイズ・背景色のカスタマイズも可能です。

書籍をオフラインで読めるように、Wi-Fiを利用して新しい書籍を購入し、ダウンロードすることをおすすめします。デバイスの通知機能を使って新刊情報を受け取れるのも嬉しいポイントです。ポータブル性から外出先や旅行中でも気軽に読書を楽しめます。

ただし、バッテリーの持続時間や画面の見やすさは、使用するデバイスによって異なるため注意が必要です。多くの電子書籍ストアや図書館アプリはスマートフォンやタブレットに対応しています。クラウド同期機能を使えば複数のデバイス間で読書状況の共有が可能です。

パソコンで読む

パソコンで電子書籍を読むメリットは、大画面で読みやすく、機能性に優れている点です。パソコンで専用アプリをダウンロードするか、ウェブブラウザでサービスにアクセスして、電子書籍を手軽に楽しめます。

目に優しいモードの設定や読書専用ソフトを利用すると、長時間の読書でも目の疲れが軽減できます。事前に電子書籍をダウンロードしておくと、インターネット接続がない環境でも読書が可能です。

電子書籍ストアの選び方

電子書籍ストアの選び方

電子書籍ストアを選ぶ際は、自分の好みや利用状況に合ったものを選びましょう。選び方のポイントは以下のとおりです。

  • 書籍の種類で選ぶ
  • 対応デバイスで選ぶ
  • コストパフォーマンスで選ぶ
  • 無料期間の有無で選ぶ

書籍の種類で選ぶ

電子書籍のストアを選ぶ際には、扱っている書籍の種類が大切です。さまざまなジャンルの本を扱っているストアであれば、自分の趣味や必要に応じた書籍を簡単に見つけられます。

小説や文学作品が好きな人は、幅広い文学作品を取り扱っているストアを選びましょう。専門書や教科書が必要な学生や専門家には、専門分野の書籍を豊富にそろえているストアが便利です。

コミックやマンガをよく読む人は、最新刊から名作まで扱うストアがおすすめです。定期的に発売される雑誌などが好きな人は、最新号がすぐに入手できるストアが推奨されます。自己啓発書やビジネス書に興味がある場合は、実用書に特化したストアもあります。
» 【読書好き必見】本の種類完全ガイド

対応デバイスで選ぶ

電子書籍ストアを選ぶ際は、自分が使用しているデバイスとの互換性に注意しましょう。電子書籍を読むためには、各デバイスに対応したアプリやソフトウェアが必要です。

持っているデバイスおすすめの電子書籍ストア
KindleAmazonのKindleストア
Apple製品Apple Books
Android製品Google Play ブックス
対応デバイスの一覧

一方で、複数のデバイスで電子書籍を楽しみたい人は、クロスプラットフォームで利用できる電子書籍ストアが便利です。電子書籍の専用デバイスがない場合は、手持ちのデバイスで使えるアプリを使用しましょう。自分のライフスタイルやデバイスとの相性を考えて、電子書籍ストアを探してください。

コストパフォーマンスで選ぶ

コストパフォーマンスで選ぶ

コストパフォーマンスを重視して電子書籍を選ぶ場合は、各ストアの価格を比較しましょう。たくさんの本を読む人は、定額読み放題サービスがおすすめです。ストアの割引キャンペーンやセールを利用すると、電子書籍をよりお得に楽しめます。

ストアごとに会員特典やポイントシステムの特徴があります。読みたいジャンルによって価格帯が異なることもあるため、自分の興味やニーズに合ったストアを選びましょう。

無料期間の有無で選ぶ

電子書籍ストアを選ぶ際は、無料期間の有無をチェックしましょう。

ストアによっては、無料期間中に通常の利用者と同じようにすべての機能やコンテンツにアクセスできます。本格的に利用する前にストアの品揃えや使い勝手を確認できるのがメリットです。無料期間が終わった後に、キャンペーンが実施されるストアもあり、お得な場合もあります。

電子書籍の購入後の管理

電子書籍の購入後の管理

電子書籍の購入後はアプリで管理する方法と、デバイス間で電子書籍を共有する方法があります。電子書籍をダウンロードするときには、端末のストレージの空き容量を考慮しましょう。ストレージがいっぱいになると新しい本は追加できないため、注意してください。

電子書籍を読むためのアプリやプラットフォームはさまざまです。自分に合ったものを見つけると、購入後の管理も便利です。複数のプラットフォームを使い分けるなど、特定のシステムに縛られずに電子書籍を楽しみましょう。

アプリで管理する

電子書籍の管理にアプリを使うと、購入した本や読みかけの本の状況を一目で把握できます。カテゴリーやタグを付けることで、本を分類したり、検索したりする際にも便利です。

読書の状況はクラウド同期を利用することで、スマートフォンやタブレット、パソコンなど複数のデバイス間で共有できます。自動バックアップ機能を活用すると、データが壊れる心配もありません。

読書をサポートする機能として、ブックマークやメモ、ハイライトなどもあります。サポート機能を使えば重要な情報を記録したり、後で見返したい部分を簡単に探し出せたりするので便利です。電子書籍のライセンス情報の管理もアプリででき、購入した本の一覧をすぐに確認できます。

新刊の通知や、無料サンプルのダウンロード機能もあります。オフラインで読みたい場合はあらかじめ本をダウンロードすると、インターネット環境のない場所でも読書が可能です。ユーザーインターフェースのカスタマイズオプションがあり、自分の好みに設定できます。

デバイス間で電子書籍を共有する

電子書籍を複数のデバイスで楽しむ場合は、デバイス間での共有方法を確認しましょう。電子書籍の共有にはアカウント連携が必要で、同じプラットフォーム上で家族やグループ間で共有する機能があります。

ただし電子書籍にはデジタル著作権管理(DRM)が適用されている場合が多いので、共有の際にはルールに従いましょう。デバイスの種類によって共有方法は異なり、iOSデバイス間ではAirDropを使用して電子書籍を共有できます。

クラウドストレージを利用して、複数のデバイスで電子書籍へのアクセスが可能です。どのデバイスからでも最新の読書状況を同期し、続きが読めます。共有する際は、セキュリティ対策とプライバシー保護にも注意を払いましょう

電子書籍と紙の本の比較

電子書籍と紙の本の比較

電子書籍と紙の本は、それぞれに魅力と特徴があります。電子書籍と紙の本の使い分けや、今後の展望について詳しく解説します。

電子書籍と紙の本の使い分け

電子書籍と紙の本は、読む環境や目的によって選びましょう。電子書籍は持ち運びが便利で、多くの書籍を一つのデバイスに保存できるメリットがあります。紙の本は電子機器が不要で、電池切れの心配がありません。紙の本は目に優しいと感じる人も多く、明るい場所や長時間の読書に向いています。

夜間や暗い場所での読書には、電子書籍のディスプレイに搭載されたバックライトが便利です。視力が悪い人は、文字サイズを調節できる電子書籍が推奨されます。学習や研究目的の読書で注釈や辞典機能を使用する場合は、電子書籍の検索機能がおすすめです。

コレクションやプレゼントの場合は、紙の本が適しています。紙の本は中古市場での売買が可能ですが、電子書籍は再販売ができません。電子書籍は所有権や著作権、利用規約の制限に留意する必要がありますが、紙の本は所有者が自由に利用できる魅力があります。状況やニーズに応じて電子書籍と紙の本を使い分けましょう。

電子書籍と紙の本の今後

電子書籍の市場は成長傾向にあり、技術の進歩により読みやすさや利便性が向上しています。教育や自己啓発においても、電子書籍は今後も成長が期待されています。一方で、紙の本は物理的に所有する喜びやコレクションとしての価値があり、アートブックや限定版などは根強く人気です。

紙の本と電子書籍と選択肢があることで、状況に合わせて自分の好きな読書方法が試せます。将来的には紙の本に電子的な機能が追加されるなど、読書方法がさらに広がることも期待できます。
» 本の捨て方・処分方法

まとめ

まとめ

電子書籍はすぐにダウンロードできることや、持ち運びやすさ、スペースの節約などがメリットです。しかし、電池切れのリスクや読みにくい場合もあり、電子書籍の特徴を理解して活用することが大切です。

電子書籍を読む方法は、専用デバイスやパソコン、スマートフォン、タブレットなどがあります。電子書籍のストアを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。

  • 書籍の種類
  • デバイスの互換性
  • コストパフォーマンス
  • 無料期間の有無

購入後はアプリを利用した管理が便利で、デバイス間の共有もできます。電子書籍によって読書の方法は変化しても、読書の楽しみ方は変わりません。ぜひ自分にあった読書の方法を見つけてください。
» 読書の効果と習慣化するコツ

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